子供でも分かる!脱炭素に関する英語やカタカナ語を解説!カーボン○○とは?

脱炭素

こちらの記事では、最近話題の脱炭素に関連する英語やカタカナ語について解説をしていきたいと思います!

どうも、こだっちです!

最近ニュースなどで「脱炭素」という言葉がよく使われていますよね。地球温暖化を抑えるために各国が二酸化炭素排出量をなくしていくことを指していて、世界が脱炭素に向けて活発に動いています。

日本も欧州などの国々には遅れているものの、菅総理が2050年のカーボンニュートラル実現を目指すことを宣言するなど、これから脱炭素に向けて盛んに動き出していくと思います。

⋯と脱炭素は今世界のあらゆる業界で注目されているのですが、意外にも脱炭素に関わる言葉の意味を知らない人は少なくありません。特に日本人は環境意識が先進国の中では低いと言われており、なかなか脱炭素について考えることもないのではないでしょうか。

しかし、これからの時代は脱炭素については知っているのが当たり前の時代になっていくはず。「カーボンニュートラルって何?」「カーボンプライシングなんて知らない」では済まない時代がすぐに来ます。

そこで今回は、脱炭素に関わる英語やカタカナ語の意味を子供から大人まで分かるレベルで分かりやすく解説していこうと思います!

絶対に知っておきたい言葉は5つ!

脱炭素という言葉は地球温暖化防止が叫ばれるようになってからできた言葉で、今回説明する言葉も地球温暖化防止のための取り組みや考え方を表すものとなっています。

この機会にぜひ言葉の意味を知り、今日のニュースや新聞で脱炭素に関わる言葉を見て「ああ、○○ってこういう意味だったよね!」と理解を深めてもらえればと思います!

カーボンニュートラル

カーボンニュートラルとは、地球温暖化の原因となる「温室効果ガス」の排出量を全体としてゼロにするという意味の言葉です。ここでいう「温室効果ガス」は、人間の生活や産業によって最も排出されている「二酸化炭素(CO₂)」のことと考えてもらえればより分かりやすいと思います。

地球温暖化は温室効果ガスが地球上の熱を必要以上にこもらせてしまうことで起こっていると考えられています。そのため温室効果ガスの削減は地球温暖化防止に欠かせません。

とはいえ、今から温室効果ガスを全く排出しない⋯というのは技術的に難しいです。将来的には人間の活動で温室効果ガスを排出しない時代が来るかもしれません。しかし、直近2050年まではいずれかの産業で温室効果ガスは出てしまうとされています。

そこで、「温室効果ガスは排出してしまうけど、排出した分を吸収・処分することで、温室効果ガス排出量をプラスマイナス0にしよう!」という考え方が生まれました。これがカーボンニュートラルです。「二酸化炭素排出量実質0」という言葉をよく耳にすると思いますが、それがまさにこれのことです。

カーボンニュートラルのイメージ
(出典:カーボンニュートラルとは – 脱炭素ポータル|環境省 (env.go.jp)

カーボンニュートラルを達成することにより、地球上に蓄積する温室効果ガスの量は増えず、地球温暖化が抑えらえるのではないかとされています。世界各国はこのカーボンニュートラルを達成するために必死に動いています。

(詳しくはこちらの記事を参照)

カーボンプライシング

カーボンプライシングとは、温室効果ガスの発生の元となる炭素の量に応じて価格を付けることです。炭素が元の温室効果ガスの排出量にお金をかけて取引をできるようにする「排出量取引」や、炭素を使った分だけ税金が取られる「炭素税」などが有名な例として挙げられます。

排出量取引と炭素税のイメージ
(出典:温暖化対策税に関するタイムラインビューアー:朝日新聞デジタル (asahi.com)

カーボンプライシングによって、温室効果ガスを排出していない企業は利益を得られるようになります。また企業は極力お金を払いたくないので、温室効果ガスを発生する炭素を利用しなくなるようになると考えられています。

カーボンプライシングは我々一般人が普通に生活をしているとあまり関わることが無いように思えます。しかし、カーボンプライシングが普及すると、温室効果ガス排出量の多い企業が生産する商品には企業が払う炭素税分の値段が上乗せされるようになります。そうすることで一般消費者が支払う代金の上昇に繋がるため、無視できる問題ではないのです。

特に自動車や家電製品、電気料金などは脱炭素と関わりが大きい商品と考えられるため、今後の値上がりや脱炭素に関わる企業の取り組みに注意しなければなりません。

(詳しくはこちらの記事を参照)

サステナブル

サステナブルという言葉もよく使われるようになった言葉で、英語では「sustainable」と書きます。意味は「持続可能な」という意味で、「地球環境を守り、資源を大切に使い、将来の世代も地球で平和に笑って過ごせるようにしましょう!」という考え方のことを言います。

地球は今、人間活動による地球温暖化によって様々な異変が生じています。気温が今まで以上に急激に上昇したり、異常気象の発生件数が増えたり、今までになかった感染症が発生したり⋯。

地球温暖化と気温上昇の関係
(出典:サステナブルとは?SDGsに向けた世界の取組み|サステナブルな社会へ from Benesse(よく生きる)

これまでと同じように過ごしていけば、地球はどんどん住みにくくなってしまい、将来の世代が安心して暮らすことができません。そこで「サステナブル」を実現し、地球環境の悪化を抑え、未来ある地球を残していこうと世界各国の政府や企業が目指し始めています。

「サステナブルな社会」という風によく耳にする言葉であり、SDGsとも馴染みの深い言葉です。

(詳しくはこちらの記事を参照)

カーボン・オフセット

カーボンオフセットとは、企業などがどうしても減らせない温室効果ガス排出量があった場合の救済措置です。

カーボンオフセットのイメージ
(出典:カーボン・オフセット:農林水産省 (maff.go.jp)

企業活動や自治体などでは、活動する以上どうしても減らせない温室効果ガス排出量があります。減らせないと分かっている分はどうしようもないため、他の場所で削減・吸収した分や排出量取引で削減量を購入したりし、その温室効果ガス排出量を埋め合わせ(=オフセット)することが可能になっています。

温室効果ガス排出量が減らせない商品を開発する企業は、別な場所で植林などの温室効果ガス排出削減に関わるプロジェクトを実施します。そうすることで温室効果ガス排出量の埋め合わせを行うことができるわけです。

企業のカーボンオフセット実施例
(出典:カーボン・オフセット:農林水産省 (maff.go.jp)

(詳しくはこちらの記事を参照)

クリーンエネルギー

クリーンエネルギーとは、温室効果ガスや環境汚染の原因となる物質を排出せずに生み出すことのできるエネルギーのことを指します。脱炭素に関わるエネルギーについては「グリーンエネルギー」「再生可能エネルギー」という言葉がありややこしいでが、これらはほとんど同じ意味と考えていいと思います。

脱炭素に関わるエネルギーとして注目するべきは電気です。我々が生活するうえで電気は必要不可欠です。

しかし、電気を生み出すためには様々な地球の資源が使われており、今までは火力発電などによって温室効果ガスが大量に排出されていました。

火力発電は設備数もあり、二酸化炭素の排出量が大きい。
(出典:発電と二酸化炭素 | 中国電力 (energia.co.jp)

この電気を生み出す際の温室効果ガス排出量を削減するために注目されているのがクリーンエネルギーです。代表的なのが太陽光発電や風力発電で作られる電気です。太陽光発電や風力発電は電気を作る際に太陽光や風といった温室効果ガスを発生しない資源を活用しています。そのため地球に優しく電気を作り出すことができるのです。

クリーンエネルギーは供給量が安定しないなどの問題も抱えていますが、脱炭素を進めていくうえで欠かせないエネルギーです。今後より世界で普及していくことが考えられています。

(詳しくはこちらの記事を参照)

できれば知っておきたい言葉5つもご紹介!

ここまでは絶対に知っておきたい言葉を5つに絞って説明してきました。もっと脱炭素に関わる言葉が知りたい人や余力がある人は次に紹介する5つの言葉も知っておくといいと思います!

ゼロカーボンシティ

ゼロカーボンシティとは、2050年までに温室効果ガスである二酸化炭素の排出量を実質0にすることを表明した都道府県もしくは市区町村のことを指します。

表明の手順などが決まっており、2022年1月31日時点では東京都、京都市、横浜市を始めとする534の自治体がゼロカーボンシティを表明しています。

ゼロカーボンシティを宣言している自治体は日本全国にある
(出典:環境省_地方公共団体における2050年二酸化炭素排出実質ゼロ表明の状況 (env.go.jp)

小泉進次郎さんが全国に脱炭素化に伴うゼロカーボンシティの表明を呼びかけたことで、現在これだけの市区町村に広まりました。

(詳しくはこちらの記事を参照)

カーボンネガティブ

カーボンネガティブとは英語で「Carbon Negative」と書き、経済活動によって発生する温室効果ガス排出量に比べて、温室効果ガス吸収量が多い状態のことを言います。「カーボンオフセット」の別な場所で排出量を実質0にすることを目指す取り組みとほぼ同じ意味になります。

例えば企業が社会貢献活動の一環として植林活動を促進し、大気中にある二酸化炭素の吸収量が増えたとします。そしてその企業の二酸化炭素排出量よりも吸収量が大きくなった場合、カーボンネガティブを達成したとされます。

現在様々な企業がカーボンネガティブを目指すことを宣言しており、日本の企業では花王などの大企業も宣言しています。

花王が発表した新たな脱炭素目標では、2040年にカーボンニュートラル、2050年にカーボンネガティブを目指すとしている。

花王が目指す「カーボンネガティブ」とは – オルタナ (alterna.co.jp)

ちなみに「カーボンポジティブ」という言葉もあるのですが、こちらはカーボンネガティブと意味は変わりません。ややこしいですよね。笑

(詳しくはこちらの記事を参照)

EP100

EP100とは「Energy Productivity 100%」の略で、地球温暖化防止のために企業などが使用するエネルギーの効率を高め、資源を無駄なく使っていくことを目指す国際イニシアチブの1つです。

国際イニシアチブとは複数の企業が加盟している団体で、パリ協定で定められた目標(「地球温暖化防止のために気温上昇を2℃に抑えよう」という目標)を達成することを目指す国際団体です。

EP100は国際イニシアチブの中でも「省エネ」を目指す団体で、電気を無駄にしないことや、資源を利用する際の効率を高めることを目指しています。

世界では多くの企業が参加しており、日本企業でも大和ハウスが参加していますが、その参加数は極端に少ないです。今後増えていくことに期待したいですね。

出典:RE100・EP100・EV100 | JCLP | 日本気候リーダーズ・パートナーシップ (japan-clp.jp)

(詳しくはこちらの記事を参照)

RE100

RE100は「Renewable Energy 100%」の略で、こちらもパリ協定の目標を達成することを目標に、事業運営に必要な電力を100%再生エネルギーでまかなうことを目指す国際イニシアチブです。

世界で利用されるエネルギーを全てクリーンエネルギーにすることで、温室効果ガスによる地球温暖化を防ぐことを目標にしています。

EP100比べて日本の企業も多く参加しており、これから日本がクリーンエネルギーの利用に本格的に取り組んでいこうとしていることが分かります。

出典:RE100・EP100・EV100 | JCLP | 日本気候リーダーズ・パートナーシップ (japan-clp.jp)

(詳しくはこちらの記事を参照)

EV100

EV100は「Electric Vehicle 100%」の略で、2030年までに加盟企業が利用する車両を100%EV(電気自動車)にすることを目指す国際イニシアチブです。

EVは電気で走るため、環境に優しく脱炭素を促進できると注目されています。日本ではまだまだガソリン車が主流ですが、世界では自動車のシェアでEVが占める割合がどんどん増えてきています。

EV100には世界の名だたる企業が入っているのに対し、日本の自動車メーカーは入っていません。これは日本の自動車メーカーがEVに消極的であり、ハイブリッド車や水素自動車で脱炭素に取り組んでいきたいという意思が表れています。

出典:RE100・EP100・EV100 | JCLP | 日本気候リーダーズ・パートナーシップ (japan-clp.jp)

(詳しくはこちらの記事を参照)


まとめ

いかがだったでしょうか?

今回の記事で解説した脱炭素に関わる言葉を知っておけば、世界や日本の脱炭素に関わるニュースが今までよりも分かりやすくなるはずです。

脱炭素は世界では取り組みが進みつつあるものの、日本では最近企業や政府が取り組みを始めたこともありまだまだ詳しくは知らない人がほとんどです。

しかし、地球温暖化を心配しこれからどんどん脱炭素の動きは加速していきます。時代に乗り遅れないためにも、脱炭素に関わる知識を今のうちから蓄えておきましょう!

また、脱炭素のために個人でできることとして、牛乳の代わりにオーツミルクを飲むことが挙げられます!もし今回の記事を読んで脱炭素への関心が湧いた人は、ぜひ下記の記事で紹介しているオーツミルクについても調べてみて欲しいです!

脱炭素を促進する乳飲料「オーツミルク」に関してはこちら

脱炭素について少しでも理解が深まっていれば嬉しいです!

以上、こだっちでした!

コメント

  1. […] また、私のブログでは脱炭素に関わる言葉の解説(こちらの記事を参照)、オーツミルク(こちらの記事を参照)やベジミート(こちらの記事を参照)についても紹介しています!脱炭素に興味がある方には魅力的な情報をまとめておりますので、ぜひ見てみてください! […]

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