応用情報技術者試験に過去問だけで合格できる?合格者が徹底解説!

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験はITエンジニアとして取得しておきたい資格の一つです。

合格のために有効なのが過去問対策ですが、過去問だけで合格できるのか不安になる人も多いのではないでしょうか。
私も最初過去問だけやっていれば合格できるのかどうか、いろんなサイトを見て調べた記憶があります⋯。

そこで今回は、応用情報技術者試験に過去問の勉強中心で合格した私が、

  • 過去問だけで合格できるのか
  • 過去問を使った勉強法
  • 勉強に必要な時間

についてお伝えしていこうと思います!

こだっち
こだっち

ITエンジニアに完全未経験から就職。
3か月間過去問を中心とした学習で基本情報技術者試験に合格(2021年11月)。

その後応用情報技術者試験にも過去問を中心に3か月間勉強し合格(2022年6月)。

過去問だけで合格するのは難しい!

まず最初に、応用情報技術者試験に過去問だけで合格することは難しいため、過去問に加えて参考書やオンライン講座を活用する必要があるということを知っておいてください。

応用情報技術者試験の対策として過去問は非常に有効です。試験の傾向をつかむことができますし、過去問と同じ問題や類似の問題が本試験で出題されることもよくあるため、過去問対策は必須といえるでしょう。

一方で、応用情報技術者試験は幅広いIT分野の知識が求められ、様々な用語の意味を知っておく必要があります。

また、システム開発やインフラ構築の際の考え方など、専門的な知識や考え方が求められる試験です。

応用情報技術者試験で求められる専門知識は、過去問を解いただけで身につけられるものではありません。しっかりと過去問に出た内容を頭にインプットするためには、参考書などを使った学習も欠かせないのです。

過去問を中心に学習を進めるのがおすすめ!

過去問だけで合格することは難しいですが、合格のために過去問対策は欠かせません。効率的に学習するためにも、過去問を中心に勉強するようにしましょう!

具体的には、下記のような流れで勉強することをおすすめします。

  1. 過去問を時間をはかって解いてみる
  2. その日中に答え合わせをし、間違えたり分からなかった問題をできるだけ早く復習する。その際、参考書などを使って丁寧に復習する
  3. 翌日以降に間違えた問題や分からなかった問題を再度解き、復習する
  4. 自信をもって解けるようになるまで上記を繰り返す

まず、過去問を実際に解くことで、本試験に出る問題がどんな問題か把握することができます。

本試験で問題を解くために必要となる知識も分かるため、不必要な知識を覚えるのに時間を費やす必要がなくなり、効率的に学習を進めることができるのです。

この時、知識を身につけるのに参考書などを利用することで、問題に出た知識をしっかりと頭に入れることができるのはもちろんのこと、問題に出た知識に関わる周辺知識を身につけることもできます。

また、人間は何度も頭に入れる情報を重要と認識することが科学的に分かっており(エビングハウスの忘却曲線)、一度解いた問題を復習し、もう一度同じ問題を解くということは非常に重要です。

人間の脳は繰り返し学ぶことで知識が定着するようにできている。
引用:「エビングハウス忘却曲線」から分かる効率的な復習のタイミングとは? | マナブレイン (mana-brain.com)

効率よく試験合格に必要な知識を頭に入れるためには、過去問を中心とした学習が最も効率的でしょう。ぜひ参考にしてみてください!

ポイント
  • 過去問だけで合格するのは難しい⋯
  • 過去問で分からなかったところを参考書などで復習することが重要!

未経験ITエンジニアでも受かる!

応用情報技術者試験は未経験エンジニアでも合格することができます。

試験に必要な知識は専門的な知識も多いため難しく感じますが、しっかりと勉強すれば理解できる内容がほとんどです。

また、応用情報技術者試験では幅広い知識が必要となるため、既にエンジニアとして活躍している人でも分からない内容が出題されます。

エンジニアの人でも自分の専門外の知識は未経験の人と同じように勉強する必要があるため、未経験エンジニアであるかどうかはそこまで問題にならないのです。

もちろんエンジニアとして活躍している人の方が前提知識が多いため、知識の定着はしやすいかもしれません。

ですが、私自身もそうですし、私の知り合いも何人も未経験エンジニアでも合格しています。しっかりと勉強すれば未経験エンジニアでも合格できる試験であることは覚えておきましょう!

プログラミング経験がなくても問題なし

応用情報技術者試験にプログラミングの専門的な問題は出題されないため、プログラミング経験の有無はあまり合否に関係ありません。

応用情報技術者試験ではプログラミング言語の種類やオブジェクト指向など、プログラミングに関わる問題が出題されます。

しかし、プログラミングの問題といっても、実際にプログラミングを行う問題が出題されるわけではないため、プログラミング経験はなくても問題ありません。

どのプログラミング言語がどんな開発に向いているのか、オブジェクト指向に関する問題はどう解けばいいのか⋯といったプログラミングに関する知識を広く浅く覚えておけば十分です。

基本情報技術者試験では午後問題でプログラミング言語を用いたソフトウェア開発の問題があり、応用情報技術者試験でもプログラミングの専門的な知識が必要に感じてしまいがちですが、安心してください。

ポイント
  • 未経験エンジニアでも合格できる!
  • プログラミング経験は必要ない

過去問と同じ問題が出題される!

応用情報技術者試験では過去問と同じ問題がほぼ毎年出題されているため、過去問を解いておくことは非常に重要です!

特に午前問題は、これまで実施されてきた応用情報技術者試験によって、試験で出したい問題がほとんど出題し尽くされてしまっています。

本試験で出る問題は過去問のリメイク版が多かったり、過去問と同じ問題も度々出題されているため、過去問を解いておくだけで得点アップすることができるのです。

午前問題は過去問から3割程度出題される

午前問題は過去問と同じ問題や類似の問題が多く、本試験の3~5割は過去問に関連する問題です。

過去問を解いてもらうと分かると思いますが、3年分くらい解いてみると、

  • 「あれ、この問題この前解いた問題と似ているな」
  • 「〇年の過去問の問題と一緒の問題だ」

ということに気づくと思います。

応用情報技術者試験では既に幅広い出題範囲のほとんどの分野の問題が出し尽くされているため、本試験で過去問に関連する問題が非常に多く出題されます。

午後問題と違い午前問題では過去問と同じ問題が出題されることも珍しくないので、ぜひ積極的に過去問を使って勉強していきましょう!

午後問題も過去問で傾向がつかめる

午後問題は過去問で問題の傾向や解き方をつかむことができ、本試験に合格するために欠かせません。

応用情報技術者試験の午後問題は難易度が非常に高く、時間が足りなくなる人も多いです。

時間内に合格点を取るためには、必要な知識を身につけることはもちろんですが、同時に試験の形式に慣れ、問題の解き方を知っておく必要があります。

午後問題の過去問を解いておくことで、問題の解き方を身につけることができ、時間内に高得点を取ることができるようになるのです。

過去問と同じ問題が午後問題で出題されることはありません。しかし、過去問を通じて高得点を取るための問題の解き方を身につけることができるのです。

ポイント
  • 応用情報技術者試験では午前問題で過去問と同じ問題が出る
  • 午後問題の傾向を掴むのに過去問は欠かせない

過去問を使った具体的な勉強法

過去問を使った具体的な勉強方法は、午前問題と午後問題で異なります。

  • 午前問題:分野を絞らず、とにかくたくさんの問題を解く
  • 午後問題:分野を絞って勉強する

前提として、「過去問を解く→復習する→できなかった問題をもう一度解く」という勉強の流れは午前問題と午後問題どちらでも一緒です。

分野を絞るかどうかという点において勉強方法が異なることに注意してください。

午前は問題を解きまくる

午前問題は本試験で過去問と同じか類似の問題が出題される可能性が高いため、できる限り多くの問題を解くようにしましょう!

既にお伝えしたように、応用情報技術者試験の午前問題では過去問と同じ問題や類似の問題がよく出るため、過去問を解くだけでも得点がぐんと上がります。

できるだけ多く解いておくことが重要となるため、最低でも3年分、できれば5年分以上は取り組むようにしましょう!

1年あたり2回の試験が実施されており、過去問一回で80問の問題があるため、合計すると3年分解けば480問、5年分解けば800問の問題を解いたことになります。

それだけ解いておけば本試験でも20問~30問は過去問と関連のある問題が出て、確実に得点することができるでしょう!

午後は分野を絞って勉強

午後問題は選択式の問題がほとんどのため、得点しやすそうな分野に絞って勉強を進めていくことが重要です。

午後問題は全部で5問の大問があり、そのうち4問を10問の選択問題の中から選択して解答します。

本試験の最初に自分の取れそうな問題を選んで解答することも可能ですが、そのためには選択問題である10問すべての分野について対策する必要があり、膨大な時間を必要としてしまいます。

そのため、午後問題については解けそうな分野に絞って過去問を解いていくことが重要なのです。

午後問題は難易度が高く、問題の形式に慣れるのにも時間がかかるため、最低でも5年分、できればそれ以上問題に取り組むようにしましょう!

本番と同じ時間で解く

過去問を解く時は、できるだけ本番と同じ150分の中で1回分を解くようにしましょう!

本番の試験では限られた時間の中で正解を導き出す必要がありますが、試験の時間に慣れていないと1つの問題に時間を使い過ぎ、時間が足りなくなる⋯ということもよくあります。

私も初めて過去問を解いた時には、午前問題も午後問題も時間が足りなくなってしまい、全ての問題を十分に考えることができませんでした⋯。

毎回過去問を時間を測って解くようにすることで、試験中に

  • 「この問題は難しいから一旦飛ばして後で見直そう」
  • 「午後問題のこの問題は問題文を1分でざっと見てから問題に入ろう」

というような戦略を立てられるようになりました!

ぜひ過去問を解く際には、150分を測りながら問題に取り組んでみてください!

ポイント
  • 午前問題は数をこなす
  • 午後問題は分野を絞って高得点を目指す

過去問で分からないことがあった時は?

過去問を解いていて分からない用語や内容が出てきた際には、インターネットで調べるだけではなく、

  • 参考書で調べる
  • 用語集サイトを活用する

上記の方法でも解決することができるのでおすすめです!

参考書で調べる

参考書は専門的な内容を分かりやすく説明していることが多いため、分からないことがあった時におすすめです。

特にイラスト付きの参考書を持っていると、難しい専門用語や知識がイメージ化されており、分からなかったことが頭の中に入ってきやすくなります。

特にIT初心者の方は応用情報技術者試験の範囲の中で分からない内容も多いと思いますので、イメージ化しやすいイラスト付きの参考書は非常に有効だと思います。

私もIT初心者でしたが、文字が多い参考書よりもイラストが多い参考書の方が内容が頭に入ってきやすかったです。


用語集サイトを活用する

過去問道場」と同様に応用情報技術者試験ドットコムが運営している「情報処理キーワード集」というサイトで基本的な用語の解説をしてくれています。

過去問を解いていて分からないことがあった時には、まず「情報処理キーワード集」というWebサイトで用語を検索して活用していました。

過去の応用情報技術者試験に出た中で重要な用語の多くを無料で解説してくれているため、非常に使い勝手がいいと思います!

ポイント
  • 分からないことは参考書や用語集サイトでチェックする

過去問はどこで手に入る?

過去問は過去問道場」で手に入れることができますが、午後問題に関しては解答のみとなっており、解説がついておりません。

そのため、午後問題の解説のためには参考書を購入することをおすすめします。

午前問題は過去問道場

午前問題は「過去問道場」に問題と解答、解説まで載っているため、ぜひ有効活用してください!

過去問道場」は無料のサイトですので、使わないという手はありません。

また、過去問の解説がとても丁寧で、ほとんどの問題で過去問道場の解説を見れば問題の解き方や知識を身につけることができるようになっています。

私は午前問題は過去問道場で過去問を解くだけの対策をしていましたが、5年分解いただけで本試験で84点を取ることができました!

過去問道場を解くだけでも高得点を狙えるようになっているので、ぜひ午前問題の過去問対策の軸にしてみてください!

午後問題は参考書

午後問題は「過去問道場」に解説が載っていないため、過去問と解説が載っている参考書を買うことをおすすめします。

午後問題は非常に難易度が高いため、答えを見ただけでは問題の解き方を理解することがとても難しいです。

解説付きの参考書であれば、

  • 午後問題でどこに注意して問題に取り組めばいいのか
  • 大問ごとの解き方のポイント

といった、高得点を取るための問題への取り組み方を学ぶことができます。

効率よく午後問題で高得点を取れるようになるためにも、解説付きの参考書を1冊は買うようにしましょう。


ポイント
  • 午前問題の過去問は「過去問道場」、午後問題の過去問は参考書で手に入れる

勉強時間の目安は120~150時間

応用情報技術者試験に合格するための勉強時間の目安は、

  • 基本情報技術者合格済みの場合:90~150時間程度
  • 基本情報技術者試験未受験・不合格者:150~200時間

と考えてください。

私が応用情報技術者試験の勉強をしていた時、午前問題は過去問1回分で下記のように時間を使っていました。

  • 午前問題を解く時間:2時間半/過去問1回
  • 午前問題を復習する時間:2時間半/過去問1回

問題を解くのと復習する時間が大体どちらも2時間半ほどかかっていました。

一方、午後問題は難易度が上がるため、午前問題よりも時間がかかっていました

  • 午後問題を解く時間:2時間半/過去問1回
  • 午後問題を復習する時間:3時間半~4時間/過去問1回

まとめると、午前問題は3~5年分やろうとすると、過去問は年2回分あるので、

  • 午前問題を解く時間の総計:2時間半 × 3~5年 × 2回 = 15~25時間
  • 午前問題の復習時間の総計:2時間半 × 3~5年 × 2回 = 15~25時間

となり、合わせて30~50時間程度かかることになります。

午後問題の場合、おすすめしている5~8年分やろうとすると、

  • 午後問題を解く時間の総計:2時間半 × 5~8年 × 2回 = 25~40時間
  • 午後問題の復習時間の総計:3時間半~4時間 × 5~8年 × 2回 = 35~64時間

となり、合わせて60時間~105時間程度かかることになります。

合計すると、少なくても大体90時間、頑張ろうとすると大体150時間ほど必要となる計算です⋯。

ちなみに私は基本情報技術者試験を合格していたので少しは前提知識がありましたが、過去問は午前問題を5年分、午後問題を8年分解いており、合計150時間ほど勉強していました⋯!

基本情報技術者試験を合格していない人は、基本的な知識を身につけるためにより時間がかかると思いますので、上記の時間+50時間程度必要と考えてください。

あくまで目安となりますが、基本情報技術者試験の受験の有無に関わらず120時間~150時間程度は必要になるということです。

時間がない人はオンライン講座を!

「とても100時間も時間を取れない⋯!」という人は、ぜひオンライン講座を活用することを検討してみてください。

オンライン講座であれば、応用情報技術者試験の解説のプロが過去問や重要事項を分かりやすく解説しており、動画中心に学習をすることができます。

  • 「参考書を読む気にならない⋯」
  • 「過去問を解き続けるだけだと飽きそう⋯」

という人は、ぜひ一度オンライン講座を試してみてください。

ポイント
  • 応用情報技術者試験に合格するために必要な勉強時間は、150時間前後が必要となる
  • 時間がない場合、オンライン講座の活用を検討する

まとめ

応用情報技術者試験に過去問だけで合格することは難しいですが、過去問対策は合格のために必須です!

今回紹介した内容を参考に、過去問を中心として応用情報技術者試験の対策をしてみてください!

少しでもあなたの合格の力になれていれば幸いです!

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