EP100とは?読み方は?EP100の加盟企業や取り組みを知ろう!【脱炭素】

脱炭素

この記事を読めばEP100について読み方から取り組みまで完璧に理解することができます!

どうも、こだっちです!

地球温暖化が問題視される今の時代、脱炭素を企業が意識しているかどうかはとても注目されています。

脱炭素を意識した企業活動の一環として、「EP100」という国際イニシアティブがあります。といっても、「EP100ってなんのこと?読み方は何?」「EP100が具体的にどんな団体か分からない⋯」という人は多いと思います。

そこで今回は、EP100の読み方、EP100とはなんなのか・どんな団体で何を目指しているのか、さらにはEP100が生まれた背景と今後について紹介していきます!

今回紹介する内容でEP100については一通り学ぶことができますので、ぜひ読んでみてください!

EP100とは?読み方は?

「Energy Productivity100%」の略!

EP100は「Energy Productivity100%」の略で、日本語に直訳すれば「エネルギー生産性100%」となります。似た言葉でRe100がありますが、Re100は「Renewable Energy 100%」の略で「再生可能エネルギー100%」を指しています。

企業の省エネ効率を高める国際イニシアティブ!

EP100は省エネ効率のアップなど、企業が行う事業のエネルギー効率(エネルギー生産性)を2030年までに倍増(省エネ効率50%改善)することを目標に掲げる国際イニシアティブです。国際イニシアティブは世界で特定の目標を達成することを目指す団体であり、EP100は複数の企業がエネルギー効率を今よりもっと高めることを目標としています。

企業はEP100で掲げる目標を達成するために、利用するエネルギー効率を高め、エネルギーの無駄を無くすために省エネ化を進めることなどを行っています。

参加条件がある!

EP100は以下3つの条件のうちどれを達成することを目指すか表明し、その条件を達成するために企業としてしっかり努力することが求められます。

  • エネルギー効率を倍増させる
  • エネルギーを無駄にしない
  • エネルギースマートな建物の所有・運営を行う

3つ目の条件の「エネルギースマートな建物」とはスマートビルディングのことを指しています。スマートビルディングは照明や空調設備などをIT技術を用いて自動調節できる機能を持つ建物のことで、エネルギー消費の無駄を省くことができる建物として今注目を集めています。

ただ目標を掲げればEP100に加盟することができるわけではなく、どんな目標に対して今後どのように取り組み目標を実現していくのかまで見ているのが特徴的ですね。

世界で129社が加盟!

EP100には世界中の企業が加盟をしており、ABBやシーメンス、ランドセックといった世界を代表するたくさんの企業が加盟しています。その加盟数の推移は下の表を見れば分かる通り年々増加しています。特に最近は脱炭素の動きが進んでおり、2021年10月時点では世界で129社の企業がEP100に加盟しています。

引用:RE100・EP100 世界の加盟企業と大和ハウスグループの取り組み|サステナブルジャーニー|大和ハウスグループ (daiwahouse.com)

日本企業では大和工業ハウスが最初にEP100に加盟し、実際に「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」というスマートビルディングの建設も行っています。他にはNTT、大東建託株式会社の2社が現在登録しており、今後脱炭素の流れを受けて加盟数が増加することも考えられます。

EP100が生まれた背景

地球温暖化が原因

EP100は地球温暖化が原因で生まれた国際イニシアティブです。

世界で現在最大の問題といっても過言ではないのが「地球温暖化」。地球温暖化は産業革命以降の人間の産業活動による温室効果ガスの急激な増加により起こっているとされています。

温室効果ガスの中でも我々の活動で最も排出されるのが二酸化炭素(CO₂)です。中でも生活や企業活動に欠かせない電気を生み出す際に発生する二酸化炭素の量はとても多いです。この二酸化炭素の排出量を抑えるためにEP100が誕生し、企業の活動で排出される二酸化炭素量を減らすためにエネルギーの効率化が急がれています。

事業活動で排出されるCO₂は多い!

二酸化炭素排出量は家庭より企業活動によるものが圧倒的に多い
引用:人口推移(日本) (env.go.jp)

人間活動で発生する温室効果ガスのうち、およそ8割が企業の産業活動によるものであるというデータが出ています。上の円グラフは日本の二酸化炭素排出量の内訳を表しており、エネルギー生産時や運輸など、企業活動によって排出される二酸化炭素の量がとても多いことが分かります。

また、これらの企業活動によってわれわれも恩恵を受けているので、関係のない問題ではありません。自分達が使っている商品・サービスの過程では二酸化炭素が多いと家庭の数倍排出されていることを知っておきましょう。

EP100は実現できるのか?

加盟企業のエネルギー効率アップは可能!

EP100に加盟している企業は参加するために実現可能な目標を立てているため、加盟企業は着々とエネルギーの使用効率を高めています。

例えば、EP100に所属しているNTTグループは通信事業を行っているため電力使用量がとても多く、エネルギーの利用効率アップが欠かせません。同社は通信設備や電力設備をより省エネルギーで稼働できるようテクノロジーを発展させてきています。また会社で使用する車を2025年までに50%、2030年までに100%電気自動車(EV)化することも目標に掲げています。

既に述べたように大和ハウス工業もスマートビルディングの建築などを進めており、海外は日本よりも技術が発展しているためもっとEP100の実現可能性は高いと言えるでしょう。

現在の加盟企業数では世界への影響力は小さい

一方で、EP100に所属している企業が目標を達成したとしても、全世界における二酸化炭素の排出量はそれほど減るとは言えません。現在のEP100の加盟企業数だけでは、地球温暖化という大きな問題を解決するには力不足でしょう。今後より多くの企業がEP100に加盟していくことが求められます。

そのためにも、EP100の加盟企業は計画通りにエネルギーの効率化を進めていき、企業活動にとってEP100に向けた取り組みは意味があるということをアピールしていく必要があるでしょう。EP100に加盟している企業が先陣を切って企業活動の省エネ化やエネルギーの高効率化を推進していくことが今後は欠かせません。

EP100を達成するために私たちにできること

省エネ効率を高めている企業の商品・サービスを利用する

EP100の目標を達成するには、企業だけが努力するだけでは足りません。企業の商品・サービスを利用するわれわれ消費者もEP100の達成を考えた行動を取ることが求められます。

例えば、EP100に登録している企業の商品やサービスを積極的に利用するようにすることは、誰にでもできることです。日本企業はEP100に登録している企業は少ないですが、海外の企業には複数のEP100登録企業が存在しています。それらの企業の商品やサービスを利用することで、間接的に地球温暖化防止に繋がると考えることができます。

また、投資を行っている人は、利益だけではなく省エネ効率を高める施策をどのくらいしているのか、今後どのくらい設備投資していく予定なのか等に注目してみるべきです。

このように省エネ効率を高める企業が注目され、商品やサービスが利用されることでその企業に資金が集まるようになります。それによってより省エネ効率を高めることができ、EP100の実現が見えてくるのです。

EP100は企業の努力だけで達成することは難しく、人々の応援があって達成することができるものなのです。

まとめ

EP100は「Energy Productivity100%」の略であり、企業が事業活動で消費するエネルギー効率を高めることで省エネ化を目指す国際イニシアティブのことです。地球温暖化を抑えるためにEP100の達成は重要であり、今後はより多くの企業がEP100に登録し、事業の省エネ化を目指してほしいと思います。

また、今回はEP100について紹介してきましたが、脱炭素を目指すうえではRe100やベジミート、オーツミルクなども重要になってきます。気になる人は下記の記事を参考にしてみてください。

コメント

  1. Twicsy より:

    WOW just what I was searching for. Came here by searching for 脱炭素

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