2021年11月5日(金)に日本でも公開が始まったMCUの映画「エターナルズ」。
実はこの記事を書いている本日11月4日新宿で行われた前夜祭に参加することができ、一足先にエターナルズを映画館で楽しんできました!
衝撃の展開に加えて、何度もCMで見た「アベンジャーズ:エンドゲームは始まりに過ぎなかった」という言葉の意味を映画を観てやっと理解しました⋯!
今回は興奮冷めやらぬ状態でエターナルズを観た感想と考察をお伝えしていきたいと思います!
※ここから先はネタバレを含みますので、映画を観ていない方は絶対に映画を観終わってから読んでくださいね!
(2022年5月4日公開予定の映画『ドクター・ストレンジ:マルチバース・オブ・マッドネス』の予習記事はこちら)
目次
エターナルズはMCUフェーズ4の始まりにふさわしい!
海外評論家のエターナルズの感想はMCU作品史上過去2番目の低さとのことでしたが、映画を観てみれば最初から終わりまで大満足の作品でした!
ヒーローが多く雑になってしまうという意見もありましたが、それぞれのキャラクターについては十分理解できる仕上がりでしたし、どのキャラクターも魅力的に描かれていたと思います。
数多くの歴史の裏で活躍していたエターナルズ
エターナルズは、今からおよそ7000年前に地球で人間を襲う怪物「ディヴィアンツ」から人間を守るためにやってきたヒーロー達でした。
空を飛び目からビームを放つイカリス(リチャード・マッデン)、想像した武器を宇宙のエネルギーで形にして闘うセナ(アンジェリーナ・ジョリー)など、過去に登場したMCUのキャラクター達の中でもトップクラスの能力を持つ10人のヒーロー達。
最初2000~3000年はヒーローとして人間を守り、人間との不要な干渉を抑えて皆が家族のように暮らしていました。
人間たちの争いに耐えかねて何千年もの間エターナルズは解散
しかし、ヒーローとして世界を守る彼らはディヴィアンツが絡まないと人間を助けることができないという制約がありました。
長年人間の争いを見てきたエターナルズの中には、ドルイグ(バリー・コーガン)などが自分の力を使えば救えた命があったことに苛立っていました。
ディヴィアンツを全て滅ぼした後、人間を守るためにではなく皆が各々の人生を生きるべきと考えたエターナルズは一度解散することになりました。
確かに、何千年も人間の争いを傍観しているだけの立場は辛いものがありますよね。
ドルイグは人の心を操る能力を持っていたので、なおさらだったのでしょう。
エターナルズが喧嘩をしてばらばらになっていくシーンは、誰が正しい・間違っているというわけでもなかったため、胸が痛みました⋯。
エターナルズはセレスティアルズの餌である人間を守っていただけだった
そして現代に戻り、衝撃の事実が発覚しましたね。
エターナルズは大量の生物の命を欲するセレスティアルズ(名前を忘れました汗)の誕生のために人間を守っていたことをエターナルズやディヴィアンツを作り出したアリシェムというセレスティアルズ(?)から伝えられます。
自分達がヒーローだと思っていたにも関わらず、実は人間を殺すために人間を守っていたことを知り、多くのメンバーがショックを受けていましたね。
それでもセルシ(ジェンマ・チャン)を始めとした多くのメンバーが地球の人々を見殺しにはできないと立ち上がり、新たなセレスティアルズ誕生阻止のために動き出します。
ここでも全員が一致団結するというわけではなかったのが他の映画とは違って新鮮でした。
最後まで闘う者、人間は好きだが闘うことは諦めるもの、アリシェムの命令に最後まで従おうとする者⋯。
ただのヒーロー映画なら全員が共に闘うのでしょうが、MCU作品は本当に奥が深く、ヒーローであるエターナルズ内での対立や離脱が描かれています。
彼らも人間のように感情がとても豊かであることを感じさせられました。
人間を守ろうと動き出すも⋯衝撃の裏切り
一度は生き残ったメンバー全員でセレスティアルズ誕生を阻止しようと動き出したエターナルズでしたが、今作最強のメンバーの一人として描かれていたイカリスの裏切りにより、エターナルズは再度分断させられました。
イカリスは以前から自分が人間を守っていた理由がセレスティアルズ誕生のためということを知っていましたが、アリシェムへの忠誠心が強く、与えられた役目を最後まで果たすことに専念しようとしていました。
新たなセレスティアルズの誕生は宇宙にとって必要であるということが作中で言われており、イカリスは地球だけ特別に守るというわけにはいかないと考えていたようです。
映画の予告であれだけかっこ良く描かれていたイカリスがまさか裏切者だとは思っていなかったので衝撃を受けました。
映画を観ていたほとんどの人が衝撃を受けていたのではないでしょうか。
しかし、イカリスにも感情があり、仲間や人間を愛しているにも関わらず任務のために皆を裏切るのは心苦しかったようです。
イカリスはエターナルズの一人であったエイジャック(サルマ・ハエック)をディヴィアンツを利用して殺害しますが、イカリス自身の「なんでこんなことをしなければならないんだ!」という感情が痛いほど伝わってきました。
単なる裏切り者としてイカリスを見ることはできませんでした。
今後も期待できる終わり
最終的にはセルシを中心にセレスティアルズ誕生を阻止することに成功し、地球滅亡の危機は避けられました。
セルシが自分の能力を開花させ、セレスティアルズ自体を大理石のような素材に変えることに成功!
セルシ強過ぎる⋯!笑
最後は他にもいるエターナルズに自分達が生命を最後は滅ぼすために生きていることを知らせるために宇宙の旅に出た者、地球で人間と共に暮らそうとする者に分かれました。
スプライト(リア・マクヒュー)がエターナルズから人間に変わったことには驚きました⋯。
彼女のイリュージョンはもう観れないと思うと残念ですが、確かにずっと子供で生きていなければいけないのは辛いですよね。
とはいえとりあえず一件落着⋯とほっとしたのも束の間、最後にアリシェムが地球にやってきて、地球に残っていたエターナルズ全員を連れ去り、映画はそこで終わります。
今後は宇宙船ドーマで他のエターナルズのもとへ向かおうとしていたセナ達が、エンドクレジットで登場したスターフォックスらと共にアリシェムと闘うのでしょうか。
エターナルズはフェーズ4の始まりにふさわしい衝撃の展開で幕を閉じました。
ちなみにアリシェムは地球の数倍の大きさで描かれており、デカすぎました。笑
多様性を見事に描いた作品に感動!
LGBTや障害を持ったヒーローが登場
個人的に一番エターナルズを観て感じたことは、現在の社会問題を幅広く扱い、考えさせてくれる作品であったことです。
エターナルズの一人であるファストス(ブライアン・タイリー・ヘンリー)はMCUで初めてゲイのヒーローを演じており、LGBTに関する問題提起を社会に投げかけているように感じました。
また、マッカリ(ローレン・リドロフ)もMCUで初めて聴覚障碍者のヒーローを描いていて、作中でマッカリが他のメンバーと手話を使ってやり取りするシーンが何度も描かれていました。
どの考え方が正しいのか考えさせられる
また、考え方も様々で、セルシのように人間のために最後まで闘うヒーローもいれば、イカリスのように与えられた命令を優先するヒーローも存在しており、何が正解の考え方なのかをとても考えさせられました。
各々が多様な価値観を持っているヒーローは最後は一致団結して闘うという
もちろん架空の話ですし、ヒーローの考え方はあくまで作品の中の話ですが、彼らの決断は各々異なったもので、どの考え方も間違ったものではないように感じました。
現実世界でも一つの決断を出せない問題は新型コロナや環境対策などいくつもあります。
エターナルズはそんな社会問題に対して、我々が何を大切にどんな決断をするのか真剣に考えるよう促していたと思っています。
これを機に一度社会についていろいろ考えてみようかなと思いました!
ここが面白かった!小ネタ伏線
キンゴの映画にまさかの「BTS」
エターナルズの一人であるキンゴ(クメイル・ナンジアニ)は人間社会で映画界の大スターとして長年生活していました。
イカリスを主役にした映画の撮影シーンで登場してきた時には思わず笑ってしまいました。笑
そんな彼は今作に何度も笑いを提供してくれていて、セルシ達が共に闘ってくれるよう求めた際、現在撮影中の映画に「BTSが登場するのに!」と小ボケを投入。
劇場は爆笑でした。笑
ギルガメッシュの手料理を皆で食べるシーンにて
いかつい顔とガタイをしているギルガメッシュ(マ・ドンソク)ですが、セナと暮らしているうちに料理がとても上手になったようです。
皆でギルガメッシュのご飯を仲良さそうに食べているシーンがあり、微笑ましかったです!
そんな中、強面なギルガメッシュが子ども扱いしたスプライトのイリュージョンによって赤ちゃんの姿に変えられるシーンは思わず笑ってしまいました。笑
急にあんな姿を見せられたら笑ってしまいます。笑
他にもキンゴが美味しいと言っていたお酒がギルガメッシュの口噛み酒ということが分かった途端にキンゴが飲んでいたものを吐き出すシーンなど、皆で食卓を囲むシーンは笑えるシーンがたくさん描かれていて楽しかったですね。
IKEAのテーブルをヴィブラニウム製と間違えて真っ二つに
映画の予告でも描かれていましたが、イカリスがファストスの家のテーブルをヴィブラニウム製と勘違いしてIKEAのテーブルを真っ二つに砕くシーンも劇場で皆が笑っていました。笑
特にその直前までシリアスな内容の話をしていたこともあり、余計面白かったです。
ファストスの呆れた顔とイカリスの申し訳なさそうな顔、セルシの「何やってんの?」という顔が忘れられません。笑
エターナルズから予測する今後のMCUの展開
スターフォックスはエターナルズと共にアリシェムを倒しに行く?
エンドクレジットで登場したサノスの弟エロス/スターフォックス(ハリー・スタイルズ)は劇場を震え上がらせましたね!
私もそうですが、原作ファンの場合は興奮で夜眠れなかった人もいるのでは?笑
スターフォックスは原作ではアベンジャーズと共にサノスを倒すために共闘するようですが、MCUの世界では全く別の活躍が描かれるようです。
演じるハリー・スタイルズも実力派俳優であり、愛や快楽との関連が深いスターフォックスにははまり役なはず!
MCUの世界に今までにない感動と笑いを届けてくれると思います!笑
そんなスターフォックスですが、まだまだ分からないことだらけではありますよね。
エターナルズのリーダーが胸に埋め込んでいた金の球体をなぜか持っていたり、それを使ってなのかアリシェムに捕らえられたエターナルズのメンバーの場所を知っていたり⋯。
仲間として出てきた飲んだくれのゴブリンのようなキャラクターも謎が多いですね。
原作同様ヒーローとして登場するようなので、おそらく今後はエターナルズと共闘するのでしょうが、彼の目的は不明です。
「有名な冒険家」、「ブラック・ジョン(?)」という何やら強そうな敵を倒したこともあるとして登場しましたが、まだまだ分からないことだらけ。
同じ宇宙の話ということから、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ソー」といった映画にもしかしたら登場し、彼らとも今後共闘することがあるかもしれませんね。
ファストスが作ったリングとテン・リングスは関わりがありそう!
映画公開前から囁かれていたこともありましたが、9月に公開されたばかりの映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」に出てきたテン・リングスは今作に登場したファストスが作った武器なのではないでしょうか。
「シャン・チー/テン・リングスの伝説」ではエンドクレジットでブルース・バナーやキャプテン・マーベルがテン・リングスに関して「ヴィブラニウム製でもない」「見たこともない組成」といった、地球や宇宙ではまだ見つけられていない物質でできていることが示唆されていました。
エターナルズは7000年前から地球にいて、ファストスもその能力で様々な発明をしてきているはずです。
人間の発明の発展をサポートしている最中に、テン・リングスを発明したのかもしれません。
テン・リングスは映画で描かれたように世界を制圧するだけの力を持つ武器なので、エターナルズであるファストスが作った可能性は高いのではないでしょうか。
そうであるとすれば、テン・リングスを通じてエターナルズとシャン・チーが共演する可能性が見えてきます。
また、テン・リングスは「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のエンドクレジットにて謎のシグナルを発していましたが、もしかするとあのシグナルはエターナルズの居場所を示していたり、エターナルズで描かれた新たなセレスティアルズ誕生による地球の危機を示すものだったかもしれませんね。
デインは映画「ブレイド」に出てきそう!
最後にセルシと交際していた人間(?)のデイン(キット・ハリントン)が自身が特殊な家系の下で生まれたこと、さらに謎の剣と向き合うシーンが描かれていました。
剣と言えばフェーズ4以降でMCU作品として映画「ブレイド」が公開されることが分かっているため、デインは「ブレイド」に出演する可能性がありますよね。
「ブレイド」は人間とヴァンパイアの混血である黒人ヴァンパイアハンターの闘いを描く作品で、主役であるブレイドをマハーシャラ・アリが演じます。
デインの家系が特殊ということは、ブレイド同様デインもヴァンパイアの血を継いでいる可能性もあります。
剣が収められていた箱には血を求めることで強くなるといった内容の言葉も書かれていたり、剣自体が意志を持っているような様子が描かれていたことから、デインは剣を持つことで能力が覚醒するタイプのキャラクターであることが伺えます。
映画「ブレイド」の主役は決まっていますが、同じ剣を扱うヒーロー、もしくは敵としてデインがブレイドに出演する可能性はあり得ると考えています。
また、最後にデインに何者かが声をかけてエターナルズは終わっていますが、あれが何者なのかも気になるところですよね。
デインに「本当にそれでいいんですか?」的なことを言っていましたが、聞き覚えのある声ではなかったので、新しいキャラクターかもしれません。
もしかするとヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテューニュ(ジュリア・ルイス=ドレイファス)関連かもしれないですね。
デインは今後ヒーローとしてなのか敵としてなのか、どのように登場するのか楽しみです!
おまけ:前夜祭でしかもらえないバッジ貰いました!
前夜祭に参加したところ、前夜祭でしかもらえない得点としてバッジやファイルを頂きました!
日本初のエターナルズ上映に参加した価値があったなーと感動しております。笑
今後もMCU映画の前夜祭はできるだけ参加したいな⋯!と思わずにはいられません。
皆さんもよければ今後前夜祭の楽しさを味わってみてください!
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